SUNSURF
1930年代~1950年代にかけて作られたヴィンテージのアロハシャツの復刻を中心に展開するブランド。
「アートを着る」と表現されるアロハシャツの鮮やかなプリントを、当時の捺染技術を用いて再現。
多くの人々を魅了するヴィンテージアロハシャツの名品を、数多く現代に甦らせています。
アロハシャツのはじまり
ハワイへと渡った日系移民達が、日本から持参した浴衣などの端切れを使って、子供用のシャツを仕立てたものが始まりとされています。
和装用の生地を使った開襟シャツは徐々に広まっていき、やがてホノルルには農園の元労働者たちが営む仕立て屋や呉服店が多く建つようになりました。
お土産からハワイを代表するファッションアイテムへ
1927年、サンフランシスコとホノルルの間に航路が引かれ、客船が行き来するようになりました。
米国本土から多くの観光客がハワイに押し寄せ、同時にアロハシャツも土産品として人気を集めます。
その後、米国本土で起こった「リゾートブーム」でアロハシャツの需要はさらに高まり、1950年頃にアロハシャツは黄金時代を迎えました。
アロハシャツはオフィスやレストランなどでも着用されるようになり、現在では「ハワイにおける男性の正装」としても認められています。
アロハシャツを語る上で外せない呉服屋「ムサシヤ」
「アロハシャツ」という言葉を初めて使ったのは、東京出身のシャツ職人 宮本長太郎が店長を務めた「ムサシヤ」。1904年頃、ホノルルのノースキング330番地にオープンしたオーダーメイドの呉服店。アロハシャツという言葉を新聞広告で初めて使い、「アロハシャツ」をハワイを代表する商材にのし上げたブランドです。
アロハシャツ最盛期の生地・デザイン 実は日本製!
戦時中を除き、アロハシャツ黎明期から最盛期のテキスタイルは日本が主な産地となっていました。
また、和柄のほかにハワイらしいトロピカルな柄も日本でデザインされていました。
アロハシャツの歴史には、日系移民だけでなく、日本という国も深く関わっていたのです。
アロハシャツの素材
レーヨン羽二重
特徴:レーヨン特有の光沢感
経糸と緯糸にフィラメントレーヨン(長繊維糸)を使用した
平織りの布地。
見た目の美しさ+涼しく着心地が良い、放熱性の高い生地
レーヨン壁縮緬
特徴:表面に凸凹があり、清涼感がある
経糸にレーヨン無撚糸、緯糸にレーヨン壁糸を使った布地で、
和柄に多く見られます。
元々は和装用の布地として開発されました。
アロハシャツのプリント
レーヨンフジエット
特徴:表面の独特な羽毛感
経糸にフィラメントレーヨン、緯糸にスパンレーヨンを使った
平織りの布地。
裾回しや襦袢、風呂敷などに用いられる富士絹に似たしなやかな生地。
抜染(ばっせん)
特徴:鮮やかな発色が際立つ
生地を地染め(染料液を刷毛で均一に染め)し、柄の部分の色を抜染剤で脱色すると同時に、他の色で染め付ける手法。濃い地色と明るい色の対照的な組み合わせが可能。
オーバープリント
特徴:美しいグラデーション
淡い地色により強い色を重ねていく手法。
抜染と比べて使える色数が多く、境目の色が重なるため、グラデーションが美しく見える。
和柄の様な写実的な絵柄向き。
RECOMEND ITEM
-REGULAR EDITION-
SS38810 “NAVIGATION OF THE SEA”
アロハシャツ人気に沸く1950年代。ハワイのブランドが展開していた柄を参考に、米国本土のブランドが新たに生み出したボーダー×総柄を融合したデザインは画期的でした。
斬新な柄出しは、フロリダのサーフブランドなどいくつものメーカーが手掛けたこともあり、当時の流行となりました。色数も少なく、落ち着いたカラーリングで着こなしやすい大人のアロハシャツです。
SS38808 “TIME TO LUAU”
タイトルを直訳すると「宴の時間」。ハワイ語で「ルアウ」は宴を意味します。
フラガールのほかに、「パフ」と呼ばれる伝統的な太鼓の奏者など、ハワイのアイコンとなるモチーフが描かれています。ノスタルジックな雰囲気を取り入れながら、リゾート感も味わえる一枚です。
SS38791 “GOOD OLD DAYS”
「古き良き時代」と名付けられた本作に描かれているのは、南国の楽園として栄える前のハワイの情景。馬車やオアフ鉄道など、1890年代後半のハワイを情緒豊かな筆遣いで描いています。ノスタルジーな雰囲気を単色の抜染で表現した、趣深い一枚です。
SS38796 “PUA MOHALA”
ハワイ語で「花は咲く」という美しいタイトルが付けられた作品。描かれている花は、夏の深夜だけに巨大な花を咲かせる幻想的なナイトブルーミングシリウス(月下美人)。抜染の技術を駆使し、色鮮やかに表現された花々が魅力的な一枚。
SS38802 “GOLDFISH”
リクエストに応え、再復刻したキロハナ・ブランドの金魚柄。1950年代に作られたオリジナルは現在は入手困難なほど人気の作品。様々なメーカーがアロハシャツ業界へ参入し始めた1950年代、他社との差別化を図るため作られた、キロハナ・ブランドの独創性が際立つ一枚。涼し気な蒼と、飄々と泳ぐ金魚の朱色のコントラストが美しい。
SS28784 “BANANA HARVEST”
シーズンを通して活躍できる長袖アロハシャツ。モチーフは、ハワイでは古くから四大神の化身として信仰されてきたバナナ。現地ハワイでも人気のデザインで、米国本土のブランドも好んで使用しました。
ビビッドで大胆な色遣いが魅力の一枚。
-SPECIAL EDITION-
DUKE KAHANAMOKU
アロハシャツを語る上で欠かせない人物「デューク・カハナモク」。
ハワイ出身の伝説的な水泳選手であり、サーファーである。1911年、アマチュアの水泳大会にて自由形100ヤードで世界記録を4.6秒も縮め、その驚異的な泳ぎの速さから1912年オリンピック選手に選出される。金メダリストとなった彼は、サーフィンを世界に布教する活動を始め、近代サーフィンの礎を築いた。
その後、ムービースターとなり通算30本の映画に出演。映画の中で彼の名を冠したブランド「デュークブランド」のアロハシャツをハリウッドスターが着用し、ハワイアン人気を後押しした。また、自らもブランドの広告塔となり、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市へPRして回った。
彼がハワイアン文化に残した功績は数知れず、没後数十年を経ても世界中の人々から讃えられています。
DK36201 "DUKE'S PINEAPPLE"
ヴィンテージアロハシャツの中でも人気の高いパイナップルデザイン。1953年の映画「地上より永遠に」で着用され、一躍人気を博した作品。ロングセラー作品のため、数多くのカラーバリエーションが存在します。シンプルながら芸術性の高い一枚に仕上がっています。
KEONI OF HAWAII
ハワイアンデザインの第一人者である、伝説のテキスタイルデザイナー「ジョン・メイグス」。
SUNSURFは1996年、彼にコンタクトを取り、未発表のデザインを元に「ケオニ・オブ・ハワイ」の名で製品化。ジョン・メイグスもまた、アロハシャツのデザインを再開し、ブランドを支えた。2001年以降はジョン・メイグスに代わり、彼の「アロハシャツをハワイと日本の架け橋に」という志に共感するアーティストたちが作品を手掛けるようになった。
今季のケオニ・オブ・ハワイでは、ハワイの新進気鋭のアーティストたちが手掛ける「芸術作品としてのアロハシャツ」がリリースされる運びとなった。
SS38932 “ISLAND MEMORY”by JHON SOREN
ハワイのオアフ島で生まれ育ったネイティブ・アメリカンの血を引くアーティスト、ジャック・ソレン。
10代の頃には水路の壁に絵を描くことに没頭し、現在は壁画アーティストとして活躍。
今回手掛けたアロハシャツについて彼は「ノスタルジックなハワイをテーマとし、そこに私のストリートアートのモダンな要素を融合させています。」「この作品を着用してくれる人たちと、故郷であるハワイの一部を共有することにとても大きな喜びを覚えます。私は幸運にもハワイを故郷と呼ぶことが出来る。そして、そのエネルギーをハワイ好きな人たちとも分かち合いたいと思っています。」と語っている。
サーファーやヤシの木など、ハワイアンカルチャーがポップに描かれた一枚。
STAR OF HOLLYWOOD
1950年代のアメリカでインパクトのある卓越したデザインを生み出したブランド。
世界的に評価される当ブランドのオリジナルは、市場では耳を疑うような価格で取引されるウルトラレアな代物ばかり。幻と言われるヴィンテージを東洋エンタープライズが実名復刻しました。
SH38879 "ARGYLE"
1950年代を象徴するアーガイル柄。ヴィンテージの中でも非常に珍しい、正方形に近いダイヤ柄を組み合わせたパターンです。プリント柄と無地が切り替わる柄構成になっており、クールに着こなせます。
50年代の雰囲気溢れる配色・デザインが魅力の一枚です。